どこかで見た、しかし説明のつかない現象
日本ではまったく無名の、イギリスの若手マジシャン、ジョセフ・バリー。
制作元のアラカザン・マジックは、無名の彼の演技を見たときにすぐDVDのリリースを決定したと言います。実際、2013年にリリースされた作品は海外でかなり話題になりました。なぜならジョセフ・バリーの作品は「シンプルでダイレクトな現象」を引き起こしながら、どれも「やり方がまったく分からない」からです!それだけでなく、どれも「レギュラーのみ」で実現させています。デモ動画に実演がありますので、ごらん下さい。
著名マジシャンの言葉
「今まで見た中で最良のカードマジックの一つだ。完璧な不思議さは我々を唖然とさせ、インスピレーションをもたらしてくれる」
- ダニエル・マディソン
「アラカザンのドアを誰かがくぐってくるとき、その人に特別なものを感じることが時々あります。ジョーが最初にマジックを見せてくれたとき、私は完全に引っかかったのです!彼のマジックはとてつもなく不思議で、演出も面白く、何よりも良いことに普通の人間にも達成可能なものなのです。私は、ジョセフ・バリーの素晴らしいマジックを紹介できることを誇りに思います」
- ピーター・ナルディ
「ジョセフ・バリーはカードの世界において、興奮をもたらす新たなる才能の持ち主だ。一般の人たちにどう見えるか考え抜いたうえで独自の技法と大胆な手法を組み合わせている。実際に見てみるまではこれがどれほどのものか、分からないだろう。そして、見ると騙されるのだ」
- ジャスティン・ハイアム
「私はコンベンションでジョセフ・バリーと出会い、そのカードマジックに度肝を抜かれた。彼のマジックはダイレクトでシンプルで、明快だ。毎週ごとに他のマジシャンたちにジョーを紹介しては、彼らが何度も何度も引っかけられる様子を見るのが私の楽しみだった。彼の、タネが追え無いどころか怪しい点すらまったくない演技は、あのアードネスでさえも誇りに思わせるだろう」
- クエンティン・レイノルズ
現象
レインマン
借りたデックを一瞬で記憶し、指定された枚数目のカードを言い当ててしまいます。
プレディクション1
観客が混ぜて適当に言った枚数目のカードが、あらかじめ出しておいた予言のカードと一致します。
プレディクション2
観客が混ぜて、観客が表を見ながら自由に選んだカードが、あらかじめ出しておいた予言のカードと一致します。
シンプル・ソート・オブ・カード・アット・エニーナンバー
カードを自由に見て覚えてもらいます。それが観客の言った数字の枚数目から出てきます。
サイコロジカル・スプレッド・フォース(技法)
表向きにカードを広げ、自由に見てもらったカードでフォースをする技法。
シンプル・マス
複数の観客に、観客が言った枚数分カードを配っていきます。別の観客が自由に数字を言いますが、配ったパケットのトップの数字の合計が、観客の言った数字と一致します。
ゼイ・マッチ
1枚引いて戻してもらいます。マジシャンが適当に選んだバラバラの数枚の中にあるか確認してもらいますが、ありません。その後カードを見事に当てますが、気付くとさきほどバラバラだったパケットがすべて引いたカードのスートになっています。
スプレッド・スイッチ(技法)
自然な動作で複数のカードをスイッチする技法。
ソート・オブ・スプレッド・トライアンフ
観客が見て覚えたカードをトライアンフで当てます。表裏を混ぜる部分も、観客に混ぜてもらえます。
ホフジンザーズ・エース
A4枚をマジカルに出現させて、それを裏向きで置きます。観客に好きなAを選んでひっくり返してもらうと、それが先ほど引いたカードになっています。
フロー・エース・プロダクション(技法)
スムーズにデックをカットして4枚のカードを一気に出すプロダクション。
カウント・トゥ・エース
4人の観客に、好きな枚数カードを配ります。それを混ぜたりカットしたりしていきますが、最後にカットしたところのカードが4人ともAになっています。
シンク・ストップ
カードを見て自由に覚えてもらいます。マジシャンがカードを1枚ずつテーブルに配っていき、好きなところで止めてもらいますが、そこが観客のカードです。次にマジシャンが1枚見て覚え、観客が1枚ずつ配っていき「マジシャンがストップと思ったと思ったところ」で止めます。そこがマジシャンの覚えたカードです。この間、マジシャンはずっと横を向いています。
サブコンシャス・ポーカー
観客がカードを1枚見て覚えます。マジシャンはポーカーの手を配りますが、その観客には覚えたカードだけでなく、それを使った良い手をディールします。
10カード・ポーカー・スタック
サブコンシャス・ポーカーを10人のプレイヤーで行います。