クロースアップからステージ、イリュージョンまで幅広い領域をカバーしています。登場しているマジシャンも、ユージン・バーガーに始まり、ダローやトミー・ワンダー、デビット・ロスなど豪華な面々です。在庫が少なく、他のショップでは絶版になっていたりする貴重な一冊です。
1.The 1986 Symposium Performers
Eugene Burger
Introduction
「マジシャンと教授の会話」というテーマでのイントロダクション
Daryl
The Multi-Colored Pen
観客に、黒いペンを渡し、名刺にイニシャルを書いてもらいます。そのあと、マジシャンはそのペンは発明品で好きな色で書けると説明し、観客の言った色の名前を、その名刺に書いていきます。ただ、この時点ではすべて黒い色に見えています。ただ、虹色のステッカーのようなものでなぞると、色の名前が、黒からそれぞれの色に変わってしまいます。もちろん、イニシャルはそのままで、名刺は記念に観客に渡すことができます。
Risen from the Ashes
シャッフルされたデックから3枚のカードを覚えてもらいます。デックは一度カットされフェイスアップで普通にディールされますが、3枚の覚えられたカードをつづっていくとデックの中から逆向きになってスペルの最後から現れます。
Sawa
Crash Dice
2枚の黒いプラスティックカードの間に、黒のダイスを挟むと、ダイスが消えてしまいます。カードを開くと、つぶれたダイスが出てきます。
Richard Kaufman
Transparent Lies
観客にカードを選んでもらい、ケースに戻します。この状態でカードを当てます。種明かしとして、実はケースに切り込みがあるのを見せます。もう一度同じことをしてカードを当てますが、今後はケースの切り込みがなくなっています。
Michael Ammar
Haley’s Comet
ポケットからライターを取り出し、火をつけます。すると、火の玉が出現し、床に落ち、床にぶつかるとはずんでゴムボールになってしまいます。ボールをつかみ、もう一度はずませます。そして、再び弾ませようと投げ落とすとボールが消えてしまいます。そのあと、手からライターも消えてしまいます。
Tommy Wonder
Deja Revurse
2枚のカードが選ばれ、覚えてもらい、デックに戻します。マジカルジェスチャーをすると、選ばれたカードだけが真ん中に表向きで出てきます。それを裏向きに戻します。2枚目のカードをひっくりかえすために特別なジェスチャーをしますが、スプレッドすると1枚目のカードが表向きで現れます。もう一度裏返します。しかし、1枚目のカードが何度もしつこく現れます。4度目の出現の後に、マジシャンは1枚目のカードをビリビリに破いてしまいます。今度こそ成功するはずですが、また1枚目のカードが表向きで現れます。破られたカードを見ると、2枚目のカードになっています。
Gaetan Bloom
The Bloom vs. Kulagina Match
マッチ箱から、マッチが一気に飛び出します。演技前後に、道具を調べてもらえます。
Scott Cervine
Strife in Eden
オープニング用の手順です。シルクの下にあるケーンが分裂してしまいます。
Jay Sankey
Once is Never Enough
「拍手の缶詰」というテーマで行うギャグの手順。
Canned Applause
2枚のジョーカーをデックから取り出し、フェイスを合わせクリップで止め、テーブルに置きます。2枚のカードを選んでもらい、観客に持ってもらいます。マジシャンは、手を触れないように、関係のないトップカードでジョーカーをすくい上げ、開けてみるとなぜか観客のカードに変わっています。観客の手の中のカードをみると、ジョーカーに変わっています。
Phil Goldstein
PSI~Con Ruse
観客にカードをシャッフルしてもらいます。一冊の本と封筒を取り出し、封筒の中に予言が入っていることを伝えます。自由に混ぜられたカードから5枚を本の端に挿していきます。観客はそこから1枚を選びます。封筒を開けると、観客の選んだカードの名前が書かれています。
David Roth
Gone but Not Forgotten
イングリッシュペニーとハーフダラーがからの手の上で示され、2枚とも片方の手に握られます。手を開けるとハーフダラーがなくなっています。ペニーの下にハーフダラーが書かれているのだろうと思いますが、ペニーをどけるとダイムがあります。
Ben Harris
SpendingSpree
観客からクレジットカードを借ります。それとデックを使い、アンビシャスカードをします。クレジットカードの危険性についての楽しいお話として演じられます。
Jeff McBride
Subsequent Smoker
即席マジック。マジシャンはタバコの箱に手を伸ばしますが、箱は空であることに気づきます。それで、イライラして、箱をくしゃくしゃに丸めます。そして、丸めた箱を投げ捨てようとしたとき、マジシャンにある考えが浮かびます。マジシャンは箱を元のように伸ばしていき、内側に指を突っ込んで最後の一本のタバコを、無傷の状態で取り出します。
Jonathan Pendragon
Beauty Enfolded
イリュージョンです。長いケープをまとったマジシャンがドラマチックに登場し、ケープの中から美女が現れます。
2.Special Japanese Selection
すずき とおる
Diagonal Slide
Diagonal Slide
白い名刺大のカードの1つのコーナーをハサミで切り落とし目印にします。そのコーナーにパンチで穴を開けます。その穴を指でこすると反対のコーナーに移動してしまいます。
ふたがわ しげお
Four-Tell On Dice
マジシャンは予言を書きます。それから、2桁の数が異なる色で描いてある4つのダイスを示します。そして、観客にそのダイスを異なる色の枠の中にひとつずつ任意に入れてもらいます。それが完了したら、枠の色とダイスの数の色が同じになるように上に向けます。これで、4つの上を向いた数が選ばれたことになります。この数の合計が予言されています。※何度も繰り返し行うことができます。
Upon Reflection
5枚のカードを使った予言マジック。鏡を使った演出が素敵です。
3-D Reflection
「Upon Reflection」に続けて行うマジック。薄い封筒の中から取り出した3枚のカードに、立体的なダイスが張り付いて出現します。
こみね いさわ
Kirigami Rings
1枚の真四角な紙を折りたたんで、ある型にハサミで切り抜いて広げると、つながった2つのリングができてしまいます。
あつかわ まさお
Fair Exchange
カードを数片に切り刻んで行うパズルマジック。
むとべ よしひこ
Triple Knockout Spellbound
シルバーコインが、チャイニーズコインに変わり、さらにイングリッシュペニーに変わってしまいます。
The Mutobe Vanish The Mutobe Palm
ムトベバニッシュとムトベパームの解説です。
たかぎ しげお
Takagi Thumb Tie
サムタイの解説です。
3.Special Guest Contribution
Ray Kosby
The Sidewinder Pretzel
一本のまっすぐな棒ビスケットを示し、これを拳の下から差し込むと、甲の中で90度に曲がって指の間から出てきます。非常にユニークな現象です。
Larry Jennings
Orient Express
ハーフダラーとチャイニーズコインの交換現象です。
Deane Stern
Pendu
紐に指輪が貫通してしまいます。
GaryLee Williams
Freinds & Lovers
センターテアを使った「愛」をテーマにした即席マジック。
David Gripenwaldt
Spellbound Ring Change
一瞬で指輪が、違う指輪に変わってしまいます。
Paul Cummings
Short Sheeted
紙幣のスチールをスライハンドで行う方法。
Pat Hazell
Down the Falls,Up the Back
視覚的にも聴覚的にも面白いカードスプリングのギャグ。
Roger Klause
Delayed Reaction
コインが右にもたれ、左に向かって投げられますが、普通には飛ばず、約1.37秒おいてコインはすっときえて右から左へ飛びます。
Rick Anderson
Ambitious in Bondage
Ambitious in Bondage
ダローのアルティメイトアンビションのレギュラーカードバージョン。デックをロープでまいた状態で、アンビシャスカードを行いますが、しっかり上に上がってきます。